一言で「マッサージ」と言っても、実はいろいろな方法があります。当院では以下の方法を組み合わせて、ご提供しています。もしリクエストがありましたら、それに合わせますのでご来院時にお伝えいただければと思います。

あん摩マッサージ指圧の中でも、「あん摩」という言葉が一番聞き慣れないかと思います。これは古代中国に起こり日本に渡来した治療法で、東洋医学の考え方に基づいています。東洋医学では「気（き）＝体の中を巡る精神」「血（けつ）＝血液」「水（すい）＝体内の水分」の流れを考えますが、気血が多い時にはそれを抑え、少ない時には補うように治療します。そしてあん摩法は後者に当たります。具体的には、薄い衣服の上から、体の中心から手足へ向けて筋肉を押したり撫でたり叩いたりして刺激を与え、コリを取ることで筋組織の循環を改善します。

マッサージ（Massage）という言葉はフランス語で、語源はアラビア語の「押す（Mass）」とギリシャ語の「こねる（Sso）」だと言われています。元々、痛みのあるところや痺れるところを、撫でたりさすったりして痛みを和らげていた行動が、医学的に体系化されて医療行為として応用されるようになりました。あん摩法とは逆に、手足から心臓に向かって、そして素肌に直接触れた状態で施術します。そうすることで血液やリンパ液の循環が改善され、結果的に新陳代謝や抵抗力が高まります。

あん摩、導引（漢方の体操療法）、柔道の活法（外傷を負った時の処置法）を合わせた施術で、アメリカの整体療術の理論と手技も取り入れられています。内臓の異常が、自律神経の知覚過敏や筋肉の過緊張を引き起こし、コリや痛みといった症状として現れることがあります。指圧法は、このコリや痛みを押すことで、逆に体表から神経や内臓の回復を促します。また、姿勢が乱れて筋肉のバランスが崩れると内臓の機能異常をきたすことがあります。この場合は、筋肉の緊張の不均衡を指圧によって調整します。

立ち仕事や外回り営業、長時間の運転などで脚を使いすぎてしまい、疲れてしまった方にお勧めの治療法です。アロマオイルと専用クリームを使って、膝から下の疲労やコリをほぐしていきますので、冷え性や足のむくみでお悩みの女性には特にお勧めです。また、テレビでよく見る罰ゲームのようなことはしません。あくまでも気持ち良くなっていただきながら行う治療ですので、ご安心ください。